Podcast書き起こし:より美しく、軽やかに。“これから”を生きる私たち Guest:高野藤衣(ジュエリーデザイナー)

Megumi:こんにちは。ヨガ講師の西島恵です。このポッドキャストでは「On the mat, off the mat, always doing yoga」をテーマに、ポーズのハウツーではないヨガのあれこれをお届けしていきます。

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今日はジュエリーブランド「特急ヴィーナス」のデザイナー高野藤衣さんを迎えて、いろいろ美容と開運のお話をしたいと思います。今日はよろしくお願いします。

藤衣:よろしくお願いします。ちょっと緊張しています。

Megumi:藤衣さんは「特急ヴィーナス」というジュエリーブランドを主催していて、三軒茶屋で美容と開運がテーマのサロン「トロワグレイス」というサロンを運営されています。私がそのサロンで毎週月曜日の朝にベーシックヨガのクラスをやらせていただいていて。藤衣さんはオーナーでもあり、毎回そのヨガクラスに参加してくださっている生徒さんでもあります。

藤衣:はい、地道に続けています(笑)。

纏う人の過不足を補うジュエリー

Megumi:まずは藤衣さんの「特急ヴィーナス」についてお話を聞きたいのですが、前にお話したとき、「ジュエリー作りは瞑想的な状態でやっている」と。

藤衣:そうですね。石を仕入れる時点で仕事は終わっていて、そのあとどう作るかはすごくオートマティック。だから一番エネルギーを使うのは作るときではなく、仕入れなんです。昨日も仕入れしてきて、今日はわりと疲れが……エネルギーを使った感じです。

Megumi:お疲れなんですね。仕入れでは、どんなふうにエネルギーを使うんですか?

藤衣:石って、お店にはものすごい数が置いてあるでしょう。例えば何百何千というガーネットのなかから「どの連を持って帰るか」、アンテナを張り続けながら観察するってけっこう大変なんです。だから私、現実世界でも、飲みに行ったりするとピンと来る人きっとわかると思うんだよね。

Megumi:お互いピンとくるみたいな?

藤衣:そうそう。異性に限らず、お友達になれそうな人。野生の勘で、光るのが見えるというか、それを鍛錬してきたような気がしていて。その作業を9年間くらいやってきているので。

Megumi:仕入れの段階で大方終わっていて、そのあとはその子の望む形にしてあげる感じですか?

藤衣:望むというか、決まっているというか。

Megumi:それをキャッチする?

藤衣:うん。石に限らずなんだけど、その過不足みたいなのが見えるんです。私は女性のお買い物ツアーとか、コーディネートも仕事でお付き合いするんだけど、例えばその女性がどうすれば一番美しくなって、どうすれば一番光るか、というのが過不足で見えるの。

Megumi:すごい! これが過剰だなというところと不足しているところがわかるんですか?

藤衣:なんとなくね。セオリーはあんまりなくって、その人を見たときの感覚で、これがいらなくて、ここをもうちょっと外に出してあげたい……という感じ。石も一緒。

Megumi:“ここ”というのは? 形容詞的なもの?

藤衣:うん。たとえば「この人もっと華やかな人のはずなのに、なんでこんな地味にしてるのかな」みたいな。メイクをちゃんとしてあげたり、アクセサリーを華やかなものにしてあげたりとかした瞬間に、それがぶわっと出てきたりする。

逆に「もうちょっと抑えた方がいいんじゃないかな」という人もいる。そういう人にはクールダウンなものをつけてもらったりするとすごいバランスがとれるんですよね。

Megumi:へ~。

藤衣:“過不足”というのが最近の自分のキーワードで、過剰なところには引き算でいこうとか。だいたいうちにいらっしゃるお客様って奥ゆかしい人が多いから、不足しているタイプなの。みんなすごく肌がきれいだったり、目がかわいかったりするんだけど、「私なんて……」って。「アクセサリーもつけたことありません」とか、ピンクが怖くて着られない人もよくいらっしゃいます。「どうして着ないの?」と聞いてみても、「こんなの私が着ていいんですか?」って。

Megumi:派手すぎません? みたいな。

藤衣:そう。結局、それは彼女自身がOLになったばかりの頃に、「自分はたいして仕事ができないのに派手な格好をしてはいけない」という呪縛があったんだって。でも、もうOLをして二十数年経っているわけだから、Renewして、解いていかなくちゃいけないよねって話になったんです。

Megumi:それは昔から自然とやっていたことですか?

藤衣:そんなこと全然なくて。自分が過不足だらけだった。私はOLのときに女性の採用をしているんですよ。採用担当で、面接で年間500人の女性に会う、ということを二年やって、そのあともずっと女性に関わってきているから、女の人の絶対数が、見てきている数が多い。女性の母体数をたくさん見ていると、整っている状態の人って、やっぱり過不足が少ないんですよね。

Megumi:過不足というのはその人なりのバランスですか? 絶対的な定義があるわけじゃなくて。

藤衣:うん。そう。

Megumi:その人のなかでのバランスということですよね。

揺れる内面のエネルギーを微調整し続ける

藤衣:そうだし、その方自身も半年くらい経ってからお会いすると、また過不足のバランスが変わっているんですよね。半年前に「これがいいよ」と言ったものが、半年経つと「なんかちょっと違和感がある」。わりと内面の変化と外ってリンクしているから、そういうのもあるのかな。

Megumi:前はすごくバランスがよかったけど、今はあれ? みたいなこともあります?

藤衣:ある。年齢を重ねてくると、私なんかもここ3年くらい痛感しているのが、昔に合った服が切れないということがザラにある。前は、一年前の服が着れないくらいだったのね。最近は先月のがもう無理とかある。敏感に感じ取る人はそれがわかっていて、「最近ほんと微調整が必要だよね」という話になるんです。普通はそういうことしないから。

Megumi:わかる。私もある程度はできるんですけど、先月とかのレベルになるとさすがにもったいなくてできないかも(笑)。

藤衣:でも、似合わないから捨てるとかじゃなくて、時間がめぐると似合ったりする。揺らいでいるんでしょうね、人のエネルギーって。

Megumi:藤衣さんのアクセサリーは揺らぎを整えるとか、その人なりのベストバランスを引き出すようなものですか?

藤衣:揺らいでいることは決して悪いことではないんだけど、人って本当は内在しているいいものがある。「特急ヴィーナス」のジュエリーはそれを引っ張り出す釣り針みたいなもの。内側に眠っているものって自分では見つけにくいし、それを引き出すものがあっていいのかなって。

Megumi:すごいいいと思います。釣り針。クイッと引っ張り上げるみたいな。

藤衣:本当にありがたいことにお客様が、たぶんエネルギーに敏感な人なんだろうけど、ほかのがつけられなくなっちゃったんですという人が多いんです。

Megumi:ほかのブランドのものが?

藤衣:そう。ほかのは処分しちゃいましたとか、何度か聞いていて。それってエネルギーレベルで調整しているというのがあると思う。え、エネルギーレベルとか言っていいのかな。

Megumi:前回の放送では完全にパラレルワールドとか言いましたから大丈夫です(笑)。私も正直、藤衣さんとこういう話ができると思っていなかったので。最初にお会いした時点だと、ここまで深く話す前は、『私とは違う世界の人だな、華やかだし』って。しゃべると意外と、すごく同じ世界の話ができる感じがしてます。

藤衣:友人でヒーラーのまどかちゃんにも、「藤衣さんって意外と深いんだよね」って言われた(笑)。

Megumi:あはは。でもそれは良さだと思う。最初の印象と違う。

藤衣:そうみたい。お客様とかもブログを読んできてくださった人はそうでもないんだけど、イベントとかで私のことをあまり知らずにくると、「思ったより怖くなくてよかったです!」って必ず言われる(笑)。でも、こうなったのもここ数年かも。それまではもう少し外見的なことに尽力してきた気がする。

Megumi:美容と開運というところの美の方?

藤衣:うん。でもやっぱり内側っていうか、意外と外側なんじゃないかと思う。外見の美しさって、さらに外側のオーラだったり、エネルギーレベルの話をしているような気がする。最近はね。

Megumi:たしかに表裏一体っていうか、裏を返せば全部出てくるし、混然一体としてますよね。

藤衣:全部つながってますよね。だからエネルギーが本当に強い方って、うちのアクセサリーを壊すんですよ。すごい勢いで。「こんな壊れ方、普通はしないよね」って。バラバラに砕けていたとか。

Megumi:石が?

藤衣:届いたら、もう割れてたとか。やたらめったら鎖がちぎれるとか。同じ人なの、いつも。同じ人なんだけど、壊す人の傾向を見てきたら、エネルギー値が良くも悪くも高い。たとえば影響力がすごく大きい。エネルギッシュな人。

Megumi:良くも悪くもなんですね。

藤衣:そう。そういう人が変わり目にいるというのを、アクセサリーが壊れることで自覚するというのが、何年もリピートしてくださっていて「またやっちゃいました!」という話から、「何かあるんですかね」とかという臨床になっていたりして、おもしろいんです。

Megumi:それはその人にとって変わり目だったりするんですか?

藤衣:する。やっぱり「こういうことがあった」とか。「ちょうど渦中だからそうだと思いました」とかフィードバックがけっこうあって。

Megumi:たしかにそういうエネルギーに敏感でいると、ちょっとしたこともサインというか、そういう感じで受け止めるようになりますよね。

藤衣:その方が楽だしね。あまり抵抗もしなくなりますね。

Megumi:わかる。本当に大切なことは、宇宙がいろんな手を使って気づかせようとしているんだと思いますし。

自分に没頭すると、大事な場所につながれる

藤衣:仕入れがすごい一大仕事だと思っているんだけど、いざ実際に作るときになると、なるべく自分を無にするというか、邪心を消すというのを大事にしています。すごく腹が立ったとか、本当に落ち込んだときは決して作らないようにしてる。めっちゃ楽しいというときを狙ってはいないんだけど、平常心でいるときに作るというのを心がけていて、作り始めるとさっき恵先生がおっしゃっていたようにだんだん瞑想状態に入ってくるんですよ。どっかいってる、みたいな。

Megumi:それは、記憶がない、みたいな?

藤衣:全然ある(笑)! 記憶はあるよ。

Megumi:気づいたら50個くらい作ってたとか(笑)。

藤衣:あ、それはある(笑)。すごいいっぱい作ってることとかはあるんだけど、ただ意識はしているから、なんて言ったらいいんだろう。俗にいうゾーンに入っているという感じの感覚。

この間、福袋企画をやったんです。5個くらい出したんだけど、リピーター様が多いから、その人が買ってくれるとイメージしていると自然と福袋の中身が決まるのね。この人ってこれがいいよね、こういう感じで詰めていって。そしたら感で、「ちょうどこういうのがほしいと思っていました」「ちょうどこういう感じの局面にいました」とか「実はこういう感じで悩んでました」って。邪念がないと、そんなふうにキャッチできるんだなって。

Megumi:狙ってないというか。

藤衣:そうそう。ひたすらどうやったらこの人が喜ぶかなというので詰めているから。そうすると、その人にぴったり合うアクセサリーってできるんだなと、今回思いました。

Megumi:その人のことを思いながら詰めている状態で、何かしらつながっているんでしょうね。

私もヨガのクラスをしていて思うのが、自分の意図でやるというのと、相手が受け取るのは良くも悪くも違うよなと思って。それを感じてから、私はあまり意図を持たなくなったんですよ。

藤衣:先生のヨガってそうですよね。我がないっていうか。

Megumi:腰痛を解消しましょうとか、肩こりを解消しましょうとか、そういう意図はないんですよ。全体だから。全体の流れでの話だから。こういう手順でやれば、こうなって、気持ちいいよね、みたいなことをすごく考えていた時期もあったんですけど、「今日全然うまくできなかったな」っていうクラスのときも、「すごい気持ちよかったです」って声をかけてもらえたりすることがあって。そうなると自分で感じていることと人が感じていることって違うなと思った。そこから、私のプランとかもういいんじゃないかと思うように(笑)。

藤衣:すごいわかる。

Megumi:大きな流れはもちろんあるんですけど、あんまり細かい作為はないんですよ。良くも悪くも。

相手が持つポテンシャルを信じてる

藤衣:だから私、毎週続けられているんだと思うんですよね。これでもか!みたいに技をガンガン指導する先生もいらっしゃるでしょ。どれも素敵だし、一通り見てきたけど、長く続くってやっぱりこういうことだなって(笑)。Back to the basicっていうか。

Megumi:基本ね。フラットっていうか。いいのか悪いのかはいろいろな意見があると思うんですけど。

藤衣:相性もあるでしょうね。受け止め手っていうか、生徒側が勝手に受け止めればいいじゃん、というのが広い。

Megumi:いろいろな先生がいていいと思うんですけど、私はそうだなと思う。あまり先生と生徒とも思っていなくて、「一緒にヨガをする仲間」と思っているんです。たまたま立場的に先生という立場ではいるけれど、一緒にヨガをするという意味ではすごく対等。

藤衣:私ね、それとまったく同じ感覚を子供に持っている。たまたま娘だけど、「でも一緒に住んでるしね」みたいな。

Megumi:あはは。同等だよね。

藤衣:そう。だから「なになにしなきゃ」みたいなのはなくって。同級生のお母さんからも、「なんでそんなに放任でいられるの?」って小さい頃から言われ続けていたんだけど、なんかそれ……私ごときが言う? みたいな。

Megumi:あはは。それ、同じかもしれないですね。私もたぶん、たまたま先生という立場なだけで同じだし、「私がこうしてあげよう、こうしなきゃ」みたいなのはあんまり思ってない。

藤衣:うん、わかる。私も全然思ってない。

Megumi:医者じゃないし、そこまで過剰なことは私もできない。結局、自分の体と向き合うのはその人だから。

藤衣:相手が向き合うポテンシャルだけは信じている、という感じ。

Megumi:そうですね。よく言えば信じてる。

藤衣:悪く言えば放任。

Megumi:そこはもうその人の……。

藤衣:だから私、冷たいのか、親切なのかよくわかんないと言われることがある。お客さんに対しても、すごく手厚いようで、すごく突き放してる、みたいな不思議な感じとよく言われる。

Megumi:それは、そのときどきによって違うということですか?

藤衣:いや、私のスタンスはさっきのように変わってなくて、受け取る側のポテンシャルを信じてるの。放任じゃなくて。だけど、すごく手厚くしてほしい人とか、お客さんだからここまでしてもらって当たり前という人からしたらちょっと物足りないのかな? という気もする。

Megumi:でも、なんにしろ過剰な責任は背負いすぎない方がいいですよね。長く続ける上では。

藤衣:背負えないしね。責任とれない(笑)。

Megumi:それはすごい思うな。その人が最終的には自分でやっていくことだから。それを最近すごく思う。なんかちょっと前までは、「みんなで一緒によくなろう」みたいな気持ちだったんです。でもここ一年くらいは、そうなりたい人は自分でそうなりにいくから、「もう重いモノ引っ張っていくの、やめよ」みたいな感じなんですよ。

藤衣:いいと思う。

Megumi:みんなで一緒に、みたいな気持ちがもうわりとなくて。そういう人はすでに来てるじゃないですか。来ない人を無理に引っ張ることはないんだなと思って。ここ一、二年での変わってきた部分かもしれない。逆にちょっと言い方が悪いけど、いっそう周りに興味がなくなっている感じはあるかも。

藤衣:でもコントロール欲がなくなっただけじゃない? 「こうしてあげよう」みたいな。

Megumi:そうですね。そうそう。こうすればいいのに、ああすればいいのに、じゃあこうしてあげよう、じゃこうしたらどう? みたいに思っていたことが、「とはいえな~」って。

藤衣:それは散々やったんだけど、自分の無力さを思い知ったっていうか。前に恵先生が「人一人を動かすのってすごく大変なこと」っていう話をしたときに、私もそれを本当に思っていて。

動かそうと思うこと自体がもうおこがましいというか、自分にできることを淡々と一生懸命やる、以上、終了みたいになってきたかな。そうなったら見えるものが増えたというか、過不足がよりはっきり見えるようになった。

Megumi:ある種、今まで以上に自分に集中していくことで、逆に見えてくるものが増えている。

藤衣:自分の外側に起きていることって内側の投影じゃないですか。とすると、自分に集中するっていいことだよね。そこを整えれば、外側も整ってくるから。

Megumi:それはすごいわかりますね。ヨガは単純に体の運動というだけでなく、私のなかではエネルギーを整えていくものだと認識しているんです。なんでヨガでそれが可能なのかなと考えたときに、あれって整えるじゃないですか。自分の体を整えれば、気の流れもスムーズになって、そうすると心も鎮まりやすいですよね。整いやすい。

そういうマインド、内側を整えることで外側の世界が整理されてくるんだなというのが、ヨガを実践することで目の当たりに感じたというか。私自身の人生もそんな感じで変化していった気がする。

藤衣:整えるにしても、たとえば自分が変わりたいですとか、自分の何かをブラッシュアップしたいとかいろいろなことを人は思うじゃないですか。でも、すべて行動が伴わないと無理だから、体を動かしながら瞑想状態に入っていくヨガってすごく効率がいいなと思っています。私は週一で恵先生にヨガを教えてもらっていますけど、パスする週があるでしょう。その一週間飛ばすことの大きさが、どんどん大きくなっているというか(笑)。

Megumi:あはは。敏感になると、よりそうなりますよね。

藤衣:そうだと思う。敏感になっている。敏感ってあんまりいい言葉じゃないかもしれないけど、なんだろ。繊細になってる?

Megumi:でも、その繊細さってすごく必要。鈍感ってすごい危機的状況だと思う。

藤衣:うん。でもそこも私は二極化なのかなと思っていて。ほらちょっと前に『鈍感力』って本も流行ったじゃない。いろいろな人を見るにつけ、鈍感っていいな……。

Megumi:幸せですよ。だって気づかないんだもん。

藤衣:だよね。うらやましいなって。

自立と貢献、がこれからのテーマ

藤衣:私、今度来年の一月で50歳になるんですよ。

Megumi:おめでとうございます。

藤衣:Half centuryに来たということはね、ここからは視点を自分じゃなく広めに持っていきたいなと今年に入ってからずっと思っていて。何をテーマに生きていこうかなと思っていたんだけど、結局、これからは女性が精神的に自立をするということの大切さを伝えていきたいなって。プラス、精神的に自立するってどんなことかというと、やっぱり社会貢献だと思う。

女性が精神的に自立するって、本当に社会貢献になると思っています。それをやっぱりいろいろな角度から取り組みたい。もちろんアクセサリーを通じて人に伝えたいことってそこにあるから。

もともとあった“美容”と“開運”はもちろん大事なんだけど、それも自立と貢献の中に含まれる。より大きいテーマになってきました。

Megumi:でも、そういう視点が、ある段階からは必要ですよね。

藤衣:そう。自立出来ている女性と話していると本当に楽なんだけど、それが途中の人とだとたまにしんどくなるときがあるんです。「認めて!」みたいな思いがあるのがわかっちゃうから。みんな自立したらいいのにって思う。

Megumi:それは年齢関係なくということですよね。

藤衣:ないです。「私を認めて」という承認欲求って、反対に言うと貢献する人って欲しがらないじゃないですか。貢献する側って、「認めてー!」というのがなくて、むしろそういう差って目には見えないけど大きい。

前に話したかもしれないけど、女性の人口の半分以上が2020年には50歳を超えるんですよ。と考えたときに、やっぱり自立して社会貢献できる女性が増えていくのって素敵だな。逆に言うとね、「私を見て!」と若いときのままのメンタリティーから変わっていないおばさんって怖い!

Megumi:怖いですね。

藤衣:今年はそういう危機感と向き合ったかな。

Megumi:来年もますます広がりそうですよね。お勉強もされて。

藤衣:そうそう。コミュニティを作りたいと思っています。それをちょっと学んでみようかなと思っていて。面白いことをどんどんやっていきたいなと思ってます。でも2020年の一月11日と12日、最初の三連休に三軒茶屋のサロンで「美活イベント」というのをやるんです。

Megumi:美活イベント。今年は美容の活動がかなりすごかったですもんね。

藤衣:美容の活動(笑)っていうとなんかね。単にエステだの美容皮膚科に行きまくっただけ。今年の頭に、「今年は美容に100万円使う」という予算を立てたの。

Megumi:へ~。

藤衣:とっくに超えた(笑)。

Megumi:(笑)。

藤衣:やらずにいられないっていうか、試してみて、取捨選択したかったというのがあって。興味半分でね。やってみたらおもしろかったし、こういうのみんなやればいいのにって人を呼んだんです。

Megumi:イチオシのメンバーを。今年一番の収穫っていうか、一番すごかったのあります? 美容の活動のなかで。

藤衣:今年の活動をしこたまして……。痩身エステに初めて今年行ったんです。「セルライト流さなくちゃいけないよね」って話を先生ともさんざんしてきましたけど、今の結論としてはもちろんセルライトエステは本当におすすめなんだけど、やっぱり筋トレしなきゃ。

Megumi:あはは。最終的にはね、自分の努力。

藤衣:巡り巡って、今すごく筋トレしてる。

Megumi:その気づきも、今までの道があったから。

藤衣:そうなの。筋トレはおばあちゃんになってもやりたいなって思っていることのひとつ。

Megumi:前に「筋肉はいいことしかない」って言ってましたもんね。

藤衣:そうですよ~。いいことしかない。別にボディビルダーみたいになりたいわけではないから。筋肉がというとみんな「え~そんなにムキムキになりたくない」って言うけど、いや、なんないし!

Megumi:特に女性は、よっぽど意図してハードにやらないとならないですよね。

藤衣:なりたくてもなれないから。ハードにやってもせいぜい維持、キープする程度。でもやらないとガタ落ちの速度がすごいから。やっぱり大事だなっという結論に達したのが今年大きい。

Megumi:今は毎日やってます?

藤衣:やってます。昨日、おとといから娘が参戦して同じことをやったんだけど「筋肉痛で動けない」って今日言ってて(笑)。

Megumi:若さって関係なくなってきますよね。体って。若い子でも使っていないと全然動かなくなったりする。

藤衣:それでもお腹に肉がつくって、加齢って怖い!

Megumi:自然の摂理的にもね、あんまり年を重ねたとときになさすぎるのも。

藤衣:昨日、たまたまエステに行ったの。昨日はハーブピーリングのフェイスエステ。「お悩みありますか?」って言われたからあーだこーだ言ってたら、「まぁ、二十代と一緒は無理ですよね」って言われて(笑)。

Megumi:(笑)。

藤衣:いや、そんなことは望んでいないんだけどって。言ってるの恥ずかしくなってきちゃって、「そうですよね」って言って終わり。

Megumi:同じものを望んでいるわけじゃないけど、今のベストを目指したいというね。

藤衣:プラスアルファ、ベターを目指したい感じ。趣味ですからね。

一生使えるヨガの技術はすごい

Megumi:今日たまたま、話を聞いていたカイロプラクティックの先生がいて。その先生が「背骨が動きづらくなってくるのは20代から始まる」と言っていたから、若いうちにヨガを始めた方がいい(笑)と言ってましたよ。

藤衣:本当にそう思う。ヨガってちゃんとやっていればゆがまないし。

Megumi:おばあさんになってからもできるから。私、みんなに「とりあえずヨガをやれ、ヨガさえやっていれば」と思うんです(笑)。スポーツをしている人にもサポート的にすごくいいし、やり方次第でどうとでもできるから。

藤衣:細く長く続けたいですよね。

Megumi:それができますもんね。何歳から始めても関係ないですよ、と言うんですけど。「やりたいけどすごく体が固いし」とか。

藤衣:体が固いってみんな言うよね。

Megumi:みんなそうですよね。「柔らかいです」って堂々としている人って大人のなかに誰もいなくて。みんな自分の体は固いと思っている。それでも興味を持ったらなんにしろやってほしいなとすごく思います。

藤衣:とりあえず、一度やったら半年くらい続けてほしいですね。

Megumi:わかんないんですよね、一回やってみただけって。特にヨガの場合はポーズがいろいろあるじゃないですか。最初はわかんないでしょう。慣れないことって基本的に、人にとってはストレス。だから気持ちよさとか「あ、よかった」という感覚ってもしかしたら初回じゃ難しいかもしれない。なんか難しかったな、とかよくわかんなかったとか。

藤衣:それで、あ~私ってやっぱり体固い、とか。

Megumi:そうそう! でも、私が言うのは基本的に出てくるポーズは似たようなものだから何回かやっていれば慣れるし、慣れていけばそこで感じられるものも増えていくから、できれば半年くらい続けてようやく「どうかな」というのとか体の変化もわかってくると思う。

藤衣:私自身がヨガを長くやっているんですけど、いろいろなところで習ってた。恵先生と出会ったTSUTAYA Conditioningで初めて「ヨガってこういうものなんだ」って気づいたの! 何が違ったのかわかんないんだけど……。少人数だったからかな。思った以上にヨガっておもしろいというか、深いというのがわかったんだけど、それまでは「なんかあまり効いた気しない」って感じだったの。もしかするといろいろな哲学的なことを教えてもらっていなかったからかもしれない。

TSUTAYA Conditioningで初めて、「あ、ヨガってなんかいいかも」って心から思ったの。

Megumi:へ~、すごい!

藤衣:それまではただ、「いいんだろうな」と思っていろんなのやったんですけど。でも、たぶんそれを見つけるまではみんなけっこうかかる気がする。

Megumi:そうなのかな。

藤衣:うん。今は三軒茶屋でずっと恵先生のヨガをやっていて、先生ってわりと基本に忠実でしょ。毎週、似たような動きをずっとやっているんだけど、だからこそ自分の変化がすごくわかりやすい。もともと私はすごく飽きっぽいから、周りの友達に「飽きっぽいのによく続けられてるね」と言われるんだけど、「一番変化がわかるから」ってことをよく言っているんです。

Megumi:へ~。

藤衣:でも、そしたら「根気あるね~」って(笑)

Megumi:根気(笑)。

藤衣:そういう問題じゃない。

Megumi:そうそう。でもね、本当に思うけど、人生を変えたいならある程度の根気は必要。

藤衣:私もそう思う。私は死ぬその日まで一歩でもよくなりたいと思っているから。だから逆に言ったら、明日死ぬとなってもあんまり悔いとかないかも。

Megumi:すごい。

藤衣:これは娘たちにも言っていて、本当に悔いとかないから、万が一のことがあっても泣かないでって。

Megumi:カッコイイ。

藤衣:カッコイイっていうか、好き放題やらせてもらってるというか。仕事も散々好きなことをやった結果が今だから、本当にありがたい話で……だからこれからはもう社会貢献(笑)。

Megumi:私もヨガを始めたときに、やっぱりヨガを通じて社会に貢献できたらいいなというのが最初にあって。なので、それが細々とですけど、私と出会って、ヨガをしたことで、その人の暮らしが何かよくなったり、何か上向きになったら。微力ながら社会に貢献してるかなというので……。

では、来年も藤衣さんのご活躍を楽しみにしてます。今日はありがとうございました!

藤衣:ありがとうございました。

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