「行け」の合図


自分のなかで、「ヤバイヤバイヤバイ」とブレーキがかかる瞬間って、わたしの場合、「うまくいきそうだ」と感じたときだ。

「ヤバイ、これはうまくいくかもしれない」

そう感じた瞬間、ブレーキがかかる。

「怖い」

とっさにそう感じる、自分がいる。

なんでそれが起こるのか、考えているのだけど、わからない。うまくいくと、何がヤバイのか。わたしの何が困るのか。うまくいかないことで、得をしている部分はなんなのか。守っているものはなんなのか。

その答えが、わかりそうでわからない。

つい先日、ちょっとしたオファーを受けた。「ちょっとした」というか、わたしにとっては「うわぁ、やべぇ」と鳥肌が立つようなことで(ここでの「やべぇ」は、「すごい、興奮する」の意で)、「興味ある?」と聞かれ、「ある」と即答した。

でも、あまりにトントン拍子に進みすぎて、ブレーキをかけたくなる自分が出てきた。

「でも、この人、わたしの何を見てオファーしてきたんだろう?」

「なんでわたしなんだろう? たくさん声をかけてる中の一人なのかな?」

「ていうか、わたしの英語力でOKなのか…?」

とか。

「いや、まぁ、わたしのこと具体的に知らないから声かけてるだけで、実力を知れば向こうから『やっぱいいや』ってなるかもな」

とか 笑。

「ちょっと待て」とブレーキをかける理由が、次々生まれる。

怖い怖い怖い。

最終的には、拒絶されるかもしれない。うまくいくかもと夢見ても、バカを見るだけかもしれない。

そういうあれこれが、ぽんぽん生まれる。

でも、そういう怖さが生まれるときって、それと比例して「チャンスだ」の声も大きくなる。

ちょっと高いところへ向かうから、怖い。見たことない世界へ向かうから、怖い。勝手がわからないから、怖い。

でも結局、最終的にわたしはチャレンジすることを、わたしは知ってる。怖さは同時に、「行け」の合図。

What a beautiful day, what a beautiful life.

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