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英語は身体学習
Megumi:私、ヨガをやっていなかったら英語の勉強できなかったと思うんですよ。というのも、私の中で、英語って身体学習なんです。リズムもアクセントも何もかも日本語と違うじゃないですか。
杉原:うん、違う。
Megumi:英語を勉強し始めて思うのが、英語ってすごく立体的な言語。日本語は良くも悪くも平坦なの。
杉原:立体的?
Megumi:うん。私はアクセントとか全然正しくできないけど、「この音は後頭部にぶつけて」とか。
杉原:顔の筋肉めっちゃ使いますね。
Megumi:口も回すし。最初、そのスピードについていけなかった。私は勉強も兼ねて好きな洋楽をよく歌うんですけど、それは口を回す練習。
杉原:歌、いいですよね。
Megumi:歌も好きだし、楽しいから。それは初期からやっていて、だんだん歌えなかった歌が歌えるようになるのが嬉しい。「あ、口が回るようになった!」とか。
杉原:いいですね。わかります、それ。英語のカラオケをイベントでたまにやっているんです。練習したことない歌を挑戦したりするんですけど、全然歌えなくて。やっぱりそうなんだなと思う。
Megumi:うんうん。いきなりは無理だよね。「このメロディの中でこんだけの単語言う?」みたいな。
杉原:わかります、わかります。どうやったらそれが可能なのって(笑)。
Megumi:歌詞を見ても、「え? これそういう風に歌ってる?」って(笑)。「このはしょり方、ちょっとよくわかんない」って。でもすごい面白い。
杉原:いいですよね。
英語が上手くなりたいなら、音読とシャドーイングはマスト
Megumi:最近って、Youtubeでも英語学習の動画がたくさんあるじゃないですか。だから何かしらみんな自分がやりやすい手法は見つけられるのかな。
杉原:興味があるものを選ぶというのは大事ですね。
Megumi:おすすめの学習法は?
杉原:人によってレベルが違うから難しいんですけど、全員に共通してるのは英文の音読。声に出して読むのがみんな足りてない。
Megumi:それは、お手本がなくてもいいから自分で声に出して読むこと?
杉原:できればCDとかあった方がいいです。最近思うのが、たとえば「My name is 〇〇.」とか、「I live in Tokyo.」とかそういうのはみんな言えるんです。なんでかというと、今までの人生で何回も行ってきたものだから。ということは、量をたくさんこなす、言う数を増やせば英語は喋れるはず。音読を繰り返すと言えるフレーズが増えていく。それを組み合わせると喋れるようになるんです。
Megumi:自分のなかのストックを増やす?
杉原:そうです!ストックを増やしていく感じ。基本的な文法とかを含んだシンプルな文章をとにかく読みまくる。
Megumi:私も最近、そういう例文がたくさん載った本を買いました。音声データもあるんです。電車の中だと、本をパラパラ見ながら音声を聞いたり。家で作業しながら音声だけを流してシャドーイングするとかしてます。
杉原:いいですね!
Megumi:いろいろなやり方で使ってます。
杉原:素晴らしいですね。今、「シャドーイング」という言葉が出ましたけど、シャドーイングは本当におすすめです。音読とシャドーイング。
Megumi:シャドーイングがわからない人のために説明すると?
杉原:シャドーイングは音声を流して、流したまま音を声で追っていくこと。
Megumi:自分が影のように追いかけていく。
杉原:はい、そうです。その二つは絶対。周りに英語を話せる人がいっぱいいますけど、その二つをやっていない人はいないと思うくらいみんなやってます。
Megumi:シャドーイングはたしかに英文のリズムをつかむのにいいですもんね。コージーさんも今も勉強を続けていますか?
杉原:続けてます。シャドーイングもやってます。
Megumi:一日に必ずやることは決めてますか?
杉原:勉強って感じではないですけど、英語のYouTubeは毎日1時間くらいは見ていると思います。
Megumi:そのYouTubeは学習系?
杉原:学習系じゃなくて本当に普通の自分が興味あるものとかを観てる。勉強という感じではやってなくて、テレビ的な感じで見てるというのは欠かさずにやってます。あとはシャドーイングをたまに意識的にやったりしてますね。
英語が喋れないのにイギリス留学を決意
Megumi:最初はコージーさん、全然英語をしゃべれないところから始めたんですよね。
杉原:そう、大学4年までは全然しゃべれなかったです。独学でまず一年勉強したんです。
Megumi:独学ってすごいですよね。参考書とか使って?
杉原:そうですね。あとは外国人がいる英会話カフェみたいなのにはけっこう行っていました。留学を決意して始めたので、イギリスの大学院に行こうって。
Megumi:なんで英語をしゃべれないのに決意したの?
杉原:これはけっこう話すと長い(笑)。
Megumi:そうなんだ(笑)。そこが核になるような気がするのに。じゃイギリスの大学院に行こうと決意して、英語をしゃべれないなってなったの?
杉原:全然しゃべれないですよ、もう。だからもう必死ですよね。
Megumi:すごい。でも、やる人ってどこかでそういう無茶な頑張りをするのかもしれないですね。馬力的なものが働かないと、のんびりゆるゆるじゃなくて。人それぞれのペースがあるから、のんびりゆるゆる長く趣味みたいな人もちろんいいんですけど。何かやらなきゃ!みたいな必要に迫られた人の馬力ってすごいじゃないですか。
杉原:わかる。そっちの方が伸びやすい。
Megumi:どこかではそれが必要だと思う。ずっとじゃなくていいけど、原動力みたいなものはないと続けられない。ずーっと、ぼーっと、ゆるゆるってなかなか難しいかも。
杉原:強制力は絶対に使った方がいいと思う。特に社会人はめっちゃ忙しいので、英語っていかに理由や環境を作るかを考えた方がいいなと思います。
Megumi:すでに海外転勤が決まっちゃったとかの方が絶対にやりますよね。しゃべれないけど、半年後にニューヨークに行かなきゃいけないみたいなの方がやりますもんね。「しゃべれるようになったら外国で仕事をしたいな」とかだと……。
杉原:できないです。
Megumi:先に先にきつめの設定をしておかないと、伸びるの難しい。
杉原:そうですね。それがない人は、TOEICとかをうまく活用している人はいますね。それがもちろん会話とイコールではないですけど、基礎が見につくことは間違いない。
海外に目を向ければ、日本人であることがポテンシャルになる
Megumi:コージーさんにとって英語って何ですか? 単なるコミュニケーションのツールなのか、俺の人生みたいな感じなのか。
杉原:俺の人生ではないですね(笑)。でも、英語を話すようになって、人生変わったなと思います。というのは、もちろん世界が広がったというのもあるけど、昔って自分の言いたいことを主張できなかったりしたんです。でも英語を勉強したり、留学したりして、そういうマインドだとダメで、どんどん主張していかないと生きていけない。
そもそも英語がそういう言語だし、考え方も変わっていったなと思ってます。やりたいことがあっても我慢したり言わなかったことがあって、自分を制限するみたいになっていたのがなくなって解放されたのはあります。
Megumi:イギリスは日本とは全然違ったんですか?
杉原:全然違いましたね。日本人はクラスに一人だけでしたね。120人いて、自分だけが日本人という環境。
Megumi:そこでビジネスを学んだんですか?
杉原:一応、ですね。本当に基礎的なことです。別に、それが今活きてるかというと活きていないです。
Megumi:会社の作り方とかには…。
杉原:全然!本当にaccounting、会計とかmarketingとかのさわりだけです。
Megumi:大学院だと二年?
杉原:イギリスだと一年。プラスその前に半年間語学の勉強をしたので、留学は合わせて一年半。イギリスの語学学校が半年。
Megumi:私はそういう環境に身を置いたことがないですけど、やっぱり伸びるんだろうな。
杉原:そうですね。伸びざるを得ないです。
Megumi:私はやっぱり日本にいながら成長することの難しさも思うから、いろいろなツールで浴びるように…。
杉原:そうですね。
Megumi:とりあえず英語に触れる回数を増やしてます。
杉原:いいですね。あとは目標があったらいいかもしれないですね。
Megumi:今は英語でヨガを教えること。それもぼーっとやってたらアレだから、新年一発目のYoutubeの撮影は英語でやると決めました。
杉原:そうやって期限を決めていつまでにと決めるといいですね。
Megumi:今はインスタグラムでもヨガの短い動画を上げていて、それは解説を日本語と英語で書いているんです。英語でのヨガの表現も、この半年くらいずっとやってて。
杉原:素晴らしいですね。じゃ、もう全部できてる。
Megumi:(笑)。実際に動きながら英語でインストラクションできるかはまたちょっとアレかもしれないけど。Try and errorですね。
杉原:楽しみですね。
Megumi:でも、英語をしゃべれたら爆発的に数が違うので。動画も英語で撮れたら違うじゃないですか。
杉原:πが違いますね。
Megumi:今は日本人が日本語をしゃべっている状態だから。それももちろんいいんですけど、やっぱりまた違った世界にもアプローチできたらいいな。あとは、世界を見たときに日本人であることがポテンシャルになるじゃないですか。
杉原:たしかに。
Megumi:それって日本の中にいると感じないこと。みんなが日本人だから。でも世界を見ると、日本人であるということも自分の個性になってくる。特徴であって魅力である。となると、やっぱり安易だけど世界が広がるというのは事実だなと思います。
杉原:そうですよね。
Megumi:これからやりたいこととか、青春イングリッシュ部をこうしていきたいとかありますか?
杉原:そうですね。メンバーが主体のコミュニティにしていきたいです。立ち上げからずっと構想してきたんですけど、まだ僕がいないと回らない感じになっている。そこを僕がいなくてもみんなが成長していって、活発に動いていくようなコミュニティを作りたいと思ってます。
勝手にやりたいイベントとか勉強会をやっていくみたいな、そこが理想形なんですよね。それができるようになっていたら、絶対に英語もうまくなるし、そういうイベントを回したりするということは、英語をある程度教えられたり、指摘できたり、ファシリテーションできるということだからレベルアップできる。
Megumi:まだハードルが高いところですかね。
杉原:でもちょっとずつ近づいている感覚があります。そこを2020年から強化していきたいというのがあります。
Megumi:プライベートでは何をしてるんですか?お休みとか決めてます?
杉原:決めてないです。
Megumi:年中無休で、朝もやってますもんね。
杉原:でも、昔に比べたら意識的に休みを取るようにしてるかな。
Megumi:休みの日は何をしてます?
杉原:Youtubeをダラダラ見たり。あとは映画が好きなので映画もけっこう見てます。
Megumi:私も休みとか特にないから、好きなことを仕事にしていると、結局ね。私は休みの日もヨガをやるし、ヨガが好きだからヨガの本を読むし。区別がそんなにない。
杉原:本当そう。それが自分にとっては理想。
Megumi:しゃべりたりないことあります?
杉原:けっこうしゃべりました。言いたいことは全部言いましたよ。
Megumi:私も今日は面白い話を聞けてよかったです。初めてなんですよね、私たち。こう、がっつり話したのが。今まで英語しかしゃべっちゃいけないイベントでしか会ってなかったから(笑)、あんまり込み入った話ができなかった。
杉原:たしかに。
Megumi:だからちゃんと話をするのは今日が初めて。
杉原:初めてですね。それがポッドキャストという公の場所(笑)。
Megumi:今回、打ち合わせもしていなくて、本当にこの場で初めて喋ってる。
杉原:意外にうまくいきましたね。楽しかったです。
Megumi:今日は青春イングリッシュ部の代表兼部長の杉原浩二朗さんをお招きしました。杉原さんのSNSやその他の情報はディスクリプションにも入れておきますので、そちらもチェックしてみてください。ではまた次のエピソードでお会いしましょう。バイバイ!