Podcast書き起こし:この世で一番シンプルな英語の学び方 Guest:杉原浩二郎(青春イングリッシュ部)前編

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Megumi:こんにちは。ヨガ講師の西島恵です。このポッドキャストでは「On the mat, off the mat, always doing yoga」をテーマに、ポーズのハウツーではないヨガのあれこれをお届けしていきます。

今回はゲストに青春イングリッシュ部の代表兼部長、杉原浩二郎さんをお迎えしています。コージーさんは青春イングリッシュ部という英語を教える…部活?クラブ?

杉原:そうですね。教えるというよりは、英語の習慣化、自主学習の習慣化をサポートしていく英会話のコミュニティを運営しています。僕はやる気が落ちている人を励ましてあげたりとか、そういう役割です。もちろん英語的な部分でもサポートはしていますけど、一方的に教えるということはしないというのがコンセプトです。

もともと英語を教えるという事業を一人で始めたのが5、6年前で、当時はマンツーマンが中心でした。そのときに成果が出る人と出ない人が二極化していて。成果が出る人はレッスンを受けるだけじゃなくて、自分でも日々コツコツやる。成果が出ない人は何もやらない人。

となったときに自主学習ってすごく大事だなと気づいて。でも、ひとりで勉強し続けるのはモチベーション的になかなか難しいじゃないですか。だからコミュニティをつくって、仲間と一緒に応援できるという場所をつくったらうまくいくんじゃないかなと思って、2年ちょっと前に立ち上げました。

Megumi:へ~。自主学習があるかないかで差はすごく出ますか?

杉原:もう全然、というか、自主学習がないとうまくならないと僕は思っています。

英語の上達には自主学習が必須!

Megumi:私も英会話のスクールに通い始めたとき、まずは続けることが目標だったんです。学校も途中で辞めちゃう人が多いって聞いてたから、まずはちゃんと通って、宿題をやって…くらいの感じだったんですけど、半年くらい経ったときに「あれ、これ学校に行ってるだけじゃ上達しないな」と気づいて。「やばい。自習しないとモノにならないんだ」と思って、自分でも勉強し始めたのが2018年の10月なんです。

杉原:そうなんですね。レッスンを受けることで多分、コミュニケーションはうまくなるんですよ。外国人に抵抗がなくなるというのはあるんですけど、それでも自分の知っている知識の範囲でしか話せない。結局、そこを広げるためには自主学習しないとダメなんです。なので自主学習と実践、その二つが大事だと思っています。

Megumi:スクールはどちらかというと実践の場?しゃべって、慣れてみたいな…。

杉原:まぁそうですね。ただしスクールも本当の実践と一緒かというと、違う。学校の先生はめちゃめちゃゆっくりしゃべってくれるし、ちゃんと聞いてくれるし。

Megumi:それを痛感しますね。本当にそうじゃない環境や人たちに囲まれたときに、全然わかんないし、普通にめっちゃ聞き返されて「怖い!」と思ったことがある(笑)。

Megumi:自主学習って、具体的にどういう方法が挙げられますか?

杉原:市販の本を使うのもそうだし、TOEICとか英検を目指すのも手ですね。

Megumi:それはやっぱり効率的なんですか?

杉原:それをやる過程で英語の基礎、英語力が上がっていくというのもあります。英語をやっていて課題なのが、「英語が伸びている」という実感がわきづらいこと。本当は伸びているのかもしれないけど自分ではわからなくて、モチベーションが落ちていくというのがけっこうあるんですけど、そこに資格とかを絡めると数値化できて、ちゃんと伸びているんだと実感できる。モチベーションが上がりやすいという意味で使ってます。

Megumi:たしかに。勉強を始めてから、成長を実感するまでタイムラグがあるじゃないですか。そこをまず抜けるのが大事なんですよね。「あ、ちゃんと成長してる」みたいな実感を自分で得られるかどうか。

杉原:そう、すごく大事です。成長を実感する前にみんなやめちゃうんですよね。

Megumi:周りにも「英語やりたい!」という人はいっぱいいて、「でも、大変でしょ」みたいな。みんなもちろんしゃべれたらいいなと思ってるし、「英語、全然いらないです」というスタンスの人はいないと思うんです。でも、「モノにするにはすっごい大変じゃん。それは私にはできない」みたいな感じの人が多いなと感じていて。

だけど、私は英語に関しては、やるかどうかだけだなと思っているんです、実感として。

杉原:そうですね。

Megumi:才能とかあります?

杉原:ないです。

Megumi:あはははは。

杉原:ほんと、ない(笑)。

Megumi:語学のセンスとか言われることはあるけど、基本的にはやれば伸びる分野だなと思ってます。

杉原:ほんと、仰る通り。そうなんですよね。語学ってめちゃめちゃ地道なんですけど、でもやれば誰でも伸びるというわかりやすいもの。

Megumi:そう思う。私、英語とヨガってすごく似てるなと思う。

杉原:へ~。そうなの。

Megumi:私はもともと運動経験もない、体も固い、なんにもできないところからヨガを始めたの。ただ続けていただけなんですよ。ただ続けて、ただ続けて、今、10年ちょいくらいやっていて、ようやく人前で教えられるくらいの柔軟性とか筋力とかの状態になった。

ヨガに関してもセンスがあるとかないとかじゃなくて、単純に続けた。そこまで続けられるかどうかだなと思ってる。たぶん、伸びる幅とかテンポって人によって違うじゃないですか。メキメキ伸びる人もいれば、コツコツと、あるとき急に伸びる人もいる。そこを他人と比べず、自分のペースで歩み続けられるかどうかなのかな。

杉原:そこだけですね。そうなんですよね。

Megumi:コミュニティとして、みんなで励まし合うっていいですか? ひとりで頑張るんじゃなく。

杉原:いいですね。励まし合うのもそうだし、刺激になる。「他の人が頑張ってるから自分ももっとやらなきゃな」と、自然にそういう感情が生まれていくところがいいなと思ってます。

Megumi:英語しかしゃべっちゃいけないイングリッシュパーティーも、部員の方たちたくさんいらっしゃるじゃないですか。他にもいろいろなイベントをやってますよね。

杉原:いろいろ合わせて、月に10個くらいやってます。

Megumi:どんなものを?

杉原:ゲリラ英会話という、新宿のゴールデン街に行って、知らない外国人に話しかけてメンタルブロックを外すというイベントや、英語のプレゼンとかディベート、TOEICの勉強会とかをしてますね。

Megumi:部員の数はどんどん増えてますか?

杉原:そうですね。途中減ることもありますが。

Megumi:山あり谷ありですもんね。

杉原:そう、山あり谷あり。でも、徐々に増えてます。

早朝の英語アウトプットで1日をスタート

Megumi:毎朝、zoomを使って英語のアウトプットをする会をやられていますよね。

杉原:はい。「昨日あった出来事は?」のような質問をして、それについて話して他の人が質問したり、何かあれば文法とか単語を少し修正して。毎朝6時に起きてます。

Megumi:年中無休なんですよね? 

杉原:はい、土日もやってます。半分は自分の早起きのためですけどね。やっぱりフリーランスになって9時、10時とかに起きる生活が続いて「これはダメだ」と思ったんです。

Megumi:そうだよね、人として…(笑)。ビジネスマンは朝が早いですもんね。9時とか10時に起きてたらその時点で出遅れてますもんね。

杉原:そうなんですよね。あとは朝にやると一日が効率的に使えるし、いいモチベーションで過ごせるし。やっぱりビジネスマンは朝しか時間を取りづらいなとも思って。

Megumi:夜ってないがしろになりがちですもんね。疲れたり、飲み会が入ったり。朝の方がなんだかんだ、自分の時間がとりやすいかも。

私もヨガを勉強し始めたときに「一日のうちで自分が勉強しやすい時間帯を見つけなさい」と言われたの。練習だから人によっては朝がやりやすくて、主婦の方だとお昼の方がやりやすかったりするかもしれないし。自分にとってのベストな時間帯がみんなあるから、それを見つけなさいと先生に言われて、「私はどの時間帯が一番やりやすいだろう?」と考えて、朝になったんです。

杉原:今もヨガの練習してるの?

Megumi:してる、してる!

杉原:え~!

Megumi:ヨガの先生でも、練習しないわけじゃないけどそんなしてない人ももちろんいて。でも、ヨガってやっぱり単純な技じゃなくて、生き方に関わってくるとものだから、練習は大切。先生に言われてすごく覚えているのが「一日、1ポーズでいいからやりなさい。時間が取れないなら1ポーズでいい。でもそれを続けることで、自分にしか教えられないクラスの種ができるから」という言葉で。勉強しているときに言われて、そこから続けてます。

杉原:英語も一緒ですよね。

Megumi:うん、一緒。それが続けられるかどうかだと思う。続けることの価値をたぶんわかっているかどうかで習慣化できるかどうかが決まると思う。

杉原:本当に5分、10分だけでもそれを続けたら違いますからね!

Megumi:英語の勉強も移動時間が使いやすいから、移動時間に音声を聞いたり、テキストをちょっと見たり。できる手法で毎日いろいろなことをやってます。忙しくて全然ちゃんとできないというときもあるけど、それはナーバスに捉え過ぎず、ちゃんとコツコツやることが大事。真面目になりすぎてもしんどいじゃないですか。

杉原:わかります。完璧主義になりすぎても苦しくなりますよね。

Megumi:そうそう。自分で自分を変に縛るとそれはそれで、またちょっと違った方向になるから。

杉原:確かにな~。恵さん、去年最初に来たときよりも、めちゃめちゃ上手くなってますもんね。

Megumi:(笑)。そう言ってもらえて私は成長を実感できたんです。「そうなんだ!」みたいな。でも最初に行ったときは、自習を始めてまだ一か月とかだったから。ああいう場も本当に初めて。先生以外の外国人としゃべるのも初めてという状況。

杉原:よく来ましたね(笑)。

Megumi:立ち居振る舞いもよくわからず(笑)。どんな場なのかもよくわからなかった。春頃に「成長したね」って感じのことを言ってもらって、「よかった。ちょっとずつ成長してる」みたいな実感があった。

杉原:「無駄じゃないんだ」みたいなね。なるほどね。

Megumi:でもやっぱり十分にはなれないし、いつまでもいつまでも「足りない足りない」みたいな感覚でやり続けてる。その試行錯誤の繰り返しなのかな、みたいな。コージーさんは自分の英語力に満足してます?

杉原:してないですよ。

Megumi:満足してる人っているのかな。

杉原:自分で「ここでいいか」となったらそれはそれだと思うんです。「十分じゃないけど生きていけるしな」「これ以上うまくならなくても仕事で使える」「なんとかやっていける」みたいなところで妥協しちゃう人はいます。それは人それぞれだと思います。求めたら終わりはないですね。

Megumi:そう!終わりはないの。苦しくなる(笑)。終わりのない道みたいなのが、やっぱりヨガだなと思うの。

杉原:あ~、似てるのかな、やっぱり。

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