“力”は自分の中に

いつもお世話になっているセラピストさんとは、会うたびに体の話やスピリチュアルな話や、おもしろい海外ドラマの話等々、いろいろお喋りするのだけど、たびたび話題になるのが「どうして人は自分のために努力できないのか」ということ。

ヨガを教えていると、これは本当に実感することで。たとえば腰痛を抱えている人が「ヨガをすると腰がラクになる」とわかっていても、「じゃあ毎日お家で5分だけヨガをしよう」とはなかなかならない。わたしが「寝る前にチャイルドポーズとか、キャット&カウとか、簡単なことをやるだけでも違いすよ」と伝えると、「そうですよね。わかってはいるんですけど・・・」と、「けど、できない」で締めくくられるやりとりは、もう本当~~~に、ほぼ100%というくらい繰り返している(だからわたしも期待はしてない?)。

セラピストさんも、「せっかくお金をかけてエステに通っているのに、普段の食事や生活習慣を全然顧みない人が多い」という。その方も、すごく情熱を持ってお仕事されているから、なんだか本当に悔しそうだった。

でも結論として、他人を無理やりどうこうすることはできない。

よく言うたとえ話で、のどが渇いている人を水がある場所まで連れて行くことはできても、無理やり飲ませることはできない。水が必要なら、その人が自分で飲むしかないのだ。

どうして自分をよくするための行動がとれないのか?

それはきっと、多くの人は「自分で自分をよくできる」と思っていないから。

誰かが体をほぐしてくれる。誰かがヨガを教えてくれる。誰かが、誰かが、誰かが・・・。

でも、ちゃんと学んで、理解して、決断すれば、自分でできることだってたくさんある。

それをする人と、しない人の差はとても大きい。

つくづく感じるのは、意外と人には伝わっていないなぁということ。わたしが言葉やエネルギーとして発するものを、これだけクラスに来てくれていたらきっとわかってくれてるだろうとか、少しは理解してるだろうと思っても、「あれ、全然そんなことない」ということは多々ある。

それはそれでよくて。人は人だし、わたしはわたしだし、誰がどうであれ、わたしはわたしが伝えられることをただ伝えていくだけだから。

でも、だからこそ、人に期待しすぎると、その期待に自分がやられるよ、と思う。

わたしはドライだから、そのへん大丈夫だけど?(まじめなイントラさんとか、セラピストさんはほどほどにね!人が変わらなくても、落ち込まなくて大丈夫)

そして、いつか「そのとき」が来たら、伝わる必要があるものは伝わる。わたしたちにできるのは、種をまきつづけること。いつかその人の中で芽吹くことを願って。

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