ヨガティーチャーに求めるもの

毎朝のヨガのプラクティスを、かれこれ10年続けています。

一日のはじめに自分の心と体、エネルギーを整えるのに必要な時間。ちょっと風邪を引いたな、と思ったら、滞っている気を通すイメージでやさしい練習をする。そうすると、ちょっとした体調不良ならすぐに消えてしまうこともよくあります。

膝が痛い、腰が痛いというふうに痛みを自覚するときは、そこを無理して使わず、できる範囲でできることを。

疲れているときは、朝でも陰ヨガを練習するし、旅先でマットがないときは、ベッドの上や靴を履いたまま立ってできることを。

「必ずこれをしないといけない」というルールはなくて、そのときの自分に必要な練習を、そのときにできる範囲でする。それを十年続けることで、「塵も積もれば」で、ようやく人に何かを伝えられるくらいの材料がわたしの内にも溜まってきたのだと思う。

昨日のクラスに来てくれた生徒さんが、「今日は心の底からスッキリしたい」と言っていて。それは肉体的なことだけではなく、精神、エネルギーをも含んでいるのだとわたしは直感した。

これはわたしの考え方だけど、ヨガを伝えるということはその人の生き方やエネルギーにも触れていくことで、先生側がそこに意識的であるというのは大切なことだと思う。意図するにせよ、しないにせよ、あなたは目に見えないものを動かしている。だから、教える側として、せめてそれにふさわしいクリアな意識を保つこと・エネルギーを高く保つ心がけをしていきたいな、と。

クラスを受け終わった後、フィジカルを超えた清々しさだったり、静けさだったり、そういう「気を動かしている」からこそ起こる変化がわたしは好きだし、それを感じてもらえるクラスを提供していきたい。

最近つくづく思うのは、ただ消費されるだけのクラスを提供するのはもういいや、ということ。

“All-you-can-eat”みたいなやり方じゃなくて、わたしのヨガを必要としてくれる人にちゃんと届けたいし、その人たちに届いているならそれで十分だな、ということ。もちろん、届く範囲は広げていきたいけれど 笑!

自分で自分を安売りするのではなく、価値を高めていく方向に努力をしたい。

それが今のわたしの考え。

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