逆さまの世界、新たな視界

写真は、2月から始まった三軒茶屋「3GRACES」さんでのベーシックヨガクラスの模様。セミプライベートな感じで、アットホームにやっています。ドロップインでどなたでもご参加いただけるので、ご興味ある方はこちらから詳細をご覧ください♡(私のクラスは基本的に毎週月曜11:30-12:30です)

さて、新元号が発表され、いよいよ象徴的にも、新しい時代の幕開けという感じがします。わたし自身、環境の変化もありつつ、改めて思うのは、従来の価値観や定説が通用しない時代に突入した、ということ。

「こうなったら、こうなるはずだ」「こうきたなら、こうなるだろう」という自分の想像の範囲を超えているというか。もはやそういう枠組みを超えて、従来の思考を外して、まっさらな目で再び世界を見ることが大切な気がしています。だって、説明つかないことが多すぎるもの(そして、考えても仕方がないから、答えが出ぬまま放置する)。

ヨガをすることで、物事の捉え方や考え方が変わり、思考が柔軟になると言われていますが、それにはいくつかの理由があります。その一つが、様々なポーズの中には逆転、つまり逆さまになるようなポーズが多々あり、逆さまになることでいつもと違った目線で世界に触れられる→それが従来のものの見方に変化を及ぼす、ということ。

ヘッドスタンドやハンドスタンドはわかりやすい逆転ポーズですが、ダウンドッグやウタナーサナ(前屈)、プラサリタ・パドッタナーサナ(立位の開脚前屈)のように、初心者クラスに出てくるようなポーズも該当します。

子供の頃は、遊びの中で転がりまわったり、逆さまになったりと、いろんな視点で世界を見つめていました。けれど、大人になると、立っていようと座っていようと、ほぼほぼ直立の状態で世界と向き合います。それは視線の固定化、思考や価値観がその状態で固まってしまうのとよく似ています。

ヨガのポーズで逆さまになることで、普段と違う目線の高さや角度から景色を見る。手のひらで床を感じ、腕で体の重さを支える。視点や感覚が日常とガラッと変わることが脳への良い刺激となり、凝り固まった思考を揺さぶり、膠着していた何かを少しずつほどいていくのです。

今でこそ逆さまになることにも慣れてしまったけれど、ヨガを始めたばかりの頃を思い出すと、いちいちびっくりしたり、新鮮だったように思います。

マットに立つたび、新たな気持ちで、まっさらな自分になりたい。うん、そんなふうに練習しよう、と改めて。

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