ありがとう、と、仕事への意識


今日は久しぶりのオフ。ということで、目覚ましをかけずに昼まで眠り、買い物に出かけたり、カフェで読書したり(例の、いきなり10巻を読まなきゃいけなくなった長編小説)……と、のんびり過ごしました。

帰宅してから、「今日済ませてしまおう!」と思い、確定申告の書類の準備。各所からの支払い調書をチェックしながら、改めてお仕事をくださる方々に感謝の気持ちが沸いて、ブログに書こうと思った次第です。

会社員を辞めて、もうすぐ2年。

独立してからの方が、お仕事の幅も、スケールも広がっていて、1日に使うエネルギーもグンと増えました。

会社員時代が直径3メートルくらいの円で動いていたとしたら、今は直径1キロくらいの差はある。それくらい、すべてが違うなぁと感じます。

独立してから、仕事に対する意識で変わったことが一つあります。それは「他人の分まで仕事を奪わない」こと。

これね、意識するようになったきっかけが二つあるのです。

一つは、ある友人が会話の中で、さらっと、「(恵ちゃんが仕事をもらっているってことは)それを今までやっていた他の人の仕事をとってるってことなんだよ」と言ったこと。

私が仕事を受注する=私がいなければ、他の誰かがやっていたはずの仕事を私がもらっている。この図式、考えたことがなかったので、それはそれは衝撃でした。

もう一つは、ヨガのイントラとして生計を立てていくというトピックで知人と話していたとき、私が出版とヨガ、両方をやっていることに対して、「ヨガのイントラに専念している人の中には、他の仕事ができる人はわざわざイントラやらないで!って思う人もいると思うよ」と言われたこと。

それも、今まで考えたことがなかったので、驚きました。

もちろん、真理は「すべては無限である」なのだけど、一つ一つのお仕事に対していえば出版点数や記事の数にしても、1スタジオあたりのクラス数にしても「有限」で。

確かに、「限られた枠」をみんなで分け合ってる、とも言えるんですよね。

それを思ったとき、何でもかんでも「やりたい!」ではなくて、「今、その仕事を受けても力が注げない状況なら、断る」「そんなに気分が乗らないなら、『心からやりたい!』と思っている人に譲る」という選択肢が私の中に生まれました。

すでにお付き合いがある人で、最近、あまり仕事を受けられなくなってきたなぁ……という場合、その仕事に興味がある知人や友人を紹介するようにしています。

そうやって「めぐる」「循環する」流れを作ることが、とても大切なように思います。

独り占めしない。必要以上に稼がない(いや、全然稼いでいいんだけど、何が何でも!じゃない)。これはヨガ哲学の「アパリグラハ」に通じます。

パリグラハとは「集める」「貯える」ことであり、それにとらわれないことをアパリグラハという。(中略)本当に必要でないものを得るべきではないように、そのときに必要でないものを集め、貯えるべきではない。

『ハタヨガの真髄』B・K・S・アイアンガー


3年目からもこの心を大切に、たくさんの人たちと、たくさんの楽しいお仕事ができるといいな。そして、それを社会に循環させていけますように。

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