来月あたりからヨガプログラムの動画を随時、アップしていく予定です 🙂
それについてはまた、改めてお知らせしようと思いますが、それに伴って、ヨガをする上で知っておくといいことを少しずつシェアしていきたいなと思っています。実際にヨガをするときに役立つhow to的なものを。
で、こういう情報って、役立つかどうかは読み手の方の状態や状況に左右されますが、基本的には下記の方を想定して、私は綴っていきます。
●初心者さん(ヨガを始めて歴が浅い人)
●そこそこヨガをやっているけど、詳しく勉強したり、自主練習まではしていない人(なんとな〜く、でも好きでヨガをやってる人)
●なんとなくヨガって良さそうだと感じている、もしくは実感している
要は、クラスに来てくださる方と同じような方たち、というイメージ。なので、クラスに来てくださっている方は、私のクラスで出てくる言葉の背後にあるもの(クラスでは伝えきれていないこと)も感じられるかな、と思います。
さて、今回は「呼吸」について。改めてちゃんと話したことがなかったので、この機会にまとめてみます。
ヨガをするときは、どんな呼吸をすればいい?
ヨガといえば「呼吸」と言われるほど、ヨガと呼吸は切っても切れない関係です。実際、ヨガの練習の中には、「呼吸法」と言われるものもたくさんあります。
でも、誤解を恐れずに言うならば、「クラス中は心地いい呼吸をしていればそれでいい」と私は思っていて。「ヨガが初めて」という本当の初心者さんには、「止まっていなければそれでいいです」くらいに言っています。
なぜかというと、最初のうちは意識すれば意識するほど、「頭」を使うヨガになってしまうから。「呼吸はこうしなくちゃ」「吸って、吐いて・・・口から?鼻から?」という風に、思考が働けば働くほど、体は緊張してしまう。
常日頃、ひっきりなしに働いている頭のなかを緩めて、体への感覚を取り戻し、リフレッシュすることがヨガの醍醐味。「頭」を使うヨガだと、その時間が日常生活の延長になってしまうんです。
確かに知識は大切ですが、最初の段階は「楽しい、気持ちいい」で十分だと、私は思っているのです。
そうは言っても、ヨガっぽい呼吸もしてみたい!
という人へ(わかります、形から入るのも大事です 笑)、そんな方はまず、ヨガ的な呼吸の土台となる「サマ・ブリッディ」がおすすめです。
サマ=均一な、ブリッディ=呼吸の意で、その名の通り「吸う:吐く=1:1」の均一な呼吸を行うというもの。長さ、深さ、質、そのいずれをも均一に整えて、呼吸の「波」を限りなく平らにしていくのです。
日常生活で無意識のうちにしている呼吸は、吸う・吐くのリズムがバラバラ。吐き始めだけが強かったり、吐き切れていなかったり、波が目立ちます。その波が、そのまま思考の波だと考えてください。
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実際にやってみるとわかるのですが、呼吸の波が静まるにつれて、頭のなかも静かになっていきます。ご自分の心地いい範囲で、吸う息・吐く息をそれぞれゆったりと長く、引き延ばすようにして。最初から最後まで一定に垂れ続ける、はちみつのようなイメージです。そのはちみつを、鼻から吸ったり、出したりしている感じ。
集中力が足りないうちは、そうは言っても思考がポンポン飛び交うかもしれませんが、ヨガを続けていると集中力は自然と増していくので、大丈夫。とりあえず、やり続けてみてください(「とりあえず」も私の頻出用語です 笑)。
この呼吸に慣れてきたら、ポーズの最中も、意識してサマ・ブリッディに整えてみてください。座位のポーズが一番意識しやすいと思います。パスチモッタナーサナ(座位の前屈)とか、ジャヌ・シルシアーサナ(片脚を曲げた前屈)とか。前屈系のポーズは内観しやすいので、呼吸を意識するにも最適です。
電車の中や、仕事中にちょっと一休みしたいとき、練習するのもおすすめです。短い時間でも心を落ち着けて、ヨガ的な穏やかさを思い出すきっかけを与えてくれます。
「ヨガで心が整う」のは呼吸ありき
サマ・ブリッディが自然とできるようになる(マットに座ると、そういう心持ちになるようになる)と、ヨガの効果は飛躍的に高まって感じられるはずです。なぜならヨガをやった後の落ち着き、心地よさは、「呼吸が整った」結果、もたらされるものでもあるから。クラスの間、気づいたときだけでも呼吸を整えることで、自然と意識できるようになる時間が少しずつ延びていきます。そして、いずれその意識を日常生活でも持てるようになるでしょう。だって、呼吸は地続きだから。
ただ、すべては「慣れ」なので、最初のうちは難しければ「とりあえず自然な呼吸で、止まってなければいいや」というスタンスで構いません。そして、ポーズに慣れて少し余裕がきたら、「吸う息と吐く息を均等に、ゆったりと」を意識してみてください。
腹式か・胸式か問題もありますが、、、!これもケースバイケースなんですよね><
ちょっとそちらは改めて、バンダや姿勢との関係にも触れながら(でも初心者さんがわかるように!)、また書いてみたいと思います。